「NordVPNでOpenVPNを利用したい」
そんな方は多いのではないでしょうか?
NordVPNでは「NordLynx」「OpenVPN(TCP)」「OpenVPN(TCP)」という3つのVPNプロトコルを選択できます。
その中でもOpenVPNは、さまざまなOSに対応していることから使い勝手の良いVPNプロトコルです。
この記事では、NordVPNでOpenVPNを設定する方法などを詳しく解説していきます。
目次
OpenVPNとは
OpenVPNとは、OpenVPN Technologies Inc.を中心に開発が行われているオープンソースの無料VPNソフトです。
2002年4月のリリースから重大な脆弱性の指摘を受けたことがなく、堅牢なセキュリティと高い柔軟性から世界中で普及しています。
対応デバイス
OpenVPNは、NordVPNが対応する全てのデバイスで利用可能です。
対応デバイス | ・パソコン(Windows、Mac、Linux、) ・タブレット(iPad、Android) ・スマートフォン(iPhone、Android)など |
対応プロトコル
NordVPNでは、OpenVPNで使用できる2つのトランスポート層プロトコルを選択可能です。
TCP | UDP | |
---|---|---|
通信方式 | コネクション型 (接続指向型) | コネクションレス型 (接続非指向型) |
信頼性 | 高い | 低い |
転送速度 | 遅い | 速い |
用途 | 企業のリモートアクセス、重要データの転送、クラウドストレージに重要ファイルのバックアップなど | 動画のストリーミング配信、オンラインゲーム、大容量のファイル転送など |
※TCPとは”Transmission Control Protocol”、UDPとは”User Datagram Protocol”の略となります。
NordVPNでOpenVPNを選択する理由
NordVPNでは、独自プロトコルのNordLynx(ノードリンクス)がおすすめです。
なぜなら、世界最速VPNプロトコル「WireGuard」をベースに開発されたことから通信速度が速いからです。
ただ、NordLynxは、比較的新しいVPNプロトコルで検証しきれておらず、未知の脆弱性が潜んでいる可能性があります。
そのため、一部の組織では、確実性のあるセキュリティやプライバシー基準を満たすためにOpenVPNが指定されるケースがあります。
さまざまなデバイスと互換性がある
OpenVPNは、さまざまなデバイス・プラットフォームに対応している点もメリットです。
例えば、販売している無線LANルーターの中には、あらかじめOpenVPN対応しているケースがあります。
そこにNordVPNを設定すれば自宅の通信機器すべてをVPNで保護することも可能です。
その他、NordVPNの特殊サーバーの一つである難読化サーバーは、OpenVPNで動作をします。
※VPNプロトコルをNordLynxに設定している場合は、案内メッセージが表示された後にOpenVPNに切り替わります。
NordVPNでOpenVPNを設定する方法
ここからは、NordVPNでOpenVPNを使用してVPN接続する設定方法を解説していきます。
NordVPNアプリの設定画面を開く
NordVPNアプリを起動してから左下の「歯車アイコン」をクリックして設定画面を開きます。
接続を開く
「接続 VPN接続を管理します。」をクリックします。
VPNプロトコルを変更する
VPNプロトコルを初期設定の「自動(推奨)」から「OpenVPN(TCP)」または「OpenVPN(UDP)」に変更すれば完了です。
最後に
今回は、NordVPNでOpenVPNを設定する方法などを詳しく解説しました。
NordVPNアプリをデバイスにインストールすれば、設定画面から簡単に切り替えできます。
NordVPNに限らず、さまざまなVPNサービスで利用できることから信頼性・安心感もあるVPNプロトコルと言えます。
信頼性とは、正確な順序でデータが送信されることをいいます。
TCPでは、エラーチェックやデータの損失があっても再送が行われてることから、信頼性の高い通信を実現しています。
UDPは、データの受信確認を行わないことから遅延が少なく、高速な通信が可能となっています。