「ExpressVPNについて詳しく知りたい!」
そんな方は多いのではないでしょうか?
ExpressVPNは、世界中で400万人以上のアクティブユーザー数を抱える世界的に有名なVPNサービスです。
Android版ExpressVPNアプリのダウンロード数は5,000万件を突破しており、レビューは★4.3の高評価を得ています。
今回は、ExpressVPNとは何か?メリットや使い方、評判・口コミも交えて詳しく解説していきます。
ExpressVPNとは

ExpressVPNとは、世界的に有名なVPNを提供するサービスの一つです。
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット通信を暗号化して、安全かつ匿名性を高めてデータのやり取りができる仕組みとなります。
具体的には、
- デバイスとVPNサーバーの間に仮想トンネルを生成する
- デバイスから送信される全てのデータをカプセル化により暗号化する
によって暗号化が行われます。
運営会社
ExpressVPNは、イギリス領バージン諸島に拠点を置く「Express VPN International Ltd.」が提供しています。
2009年にPeter BurchhardtとDan Pomerantzによって設立。
2021年9月にイギリスのロンドン証券取引所(LSE)に上場するデジタルセキュリティ企業「Kape Technologies(ケープテクノロジーズ)」に買収されています。
会社名 | Express VPN International Ltd. |
創業 | 2009年 |
創業者 | Peter Burchhardt、Dan Pomerantz |
本拠地 | イギリス領バージン諸島 OMC Chambers Road Town Tortola, VG1110 British Virgin Islands |
事務所 | イギリス領バージン諸島、キプロス |
ExpressVPNの料金プラン

ExpressVPNでは、契約期間が長いほど割引率が高くなる料金体系です。
月額料金 | 割引率 | |
---|---|---|
1ヶ月 | $12.95/月 | ー |
6ヶ月 | $9.99/月 | 23%割引 |
12ヶ月 | $8.33/月 | 35%割引 |
※記事執筆時点の料金です。
なお、有料オプションでユーザー専用に割り当てられる固定IPアドレスを追加できます。
為替レートに注意
ExpressVPNでは、米国ドル($)を基準に価格・料金が請求されます。
そのため、為替レートで日本円での請求金額が変わってくるので注意しなければなりません。
記事執筆時点の為替レート(1ドル=143.20円)の場合は、
- 1ヶ月プラン:約1,854円/月
- 6ヶ月プラン:約1,431円/月
- 12ヶ月プラン:約1,193円/月
となります。

どの契約期間を選択しても機能は全く同じです。
ExpressVPNでできること
ExpressVPNを含めてVPNサービスでできることは、大きく分けて3つあります。
セキュリティ強化

ExpressVPNでは、インターネット通信を暗号化してセキュリティを強化できます。
特にカフェ、飲食店、コンビニ、カラオケ、公共施設、病院、ホテルなどで提供されるフリーWi-Fiを安全に使うときに役立ちます。
なぜなら、一部のフリーWi-Fiは、インターネット通信が暗号化されておらず、第三者に盗み見られるリスクがあるからです。
次のYouTube動画をご覧いただければ分かる通り、ネットの知識が多少あれば通信内容の傍受は簡単に行えます。
もし、通信内容を盗み見られた場合は、
- クレジットカードの不正利用
- SNSや通販サイトのアカウントの乗っ取り
- メールでやり取りしていた機密情報の流出
などの被害に遭う可能性もあるので注意しなければなりません。

ExpressVPNを活用すれば、通信内容を盗み見しようとしたとしても意味のない文字列しか読み取れなくできます。
プライバシー保護

ExpressVPNは、本当のIPアドレスを隠してプライバシーを保護できます。
IPアドレスとは、通信機器(パソコン、タブレット、スマホなど)に割り当てられる世界で一つの識別番号です。
Webサイト・サービスにアクセスしたり、SNSや掲示板に書き込みなどをしたときに管理者に伝わることになります。
IPアドレスの例 | IPv4:192.168.0.1 IPv6:2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 |
IPアドレスには「国・地域」「プロバイダ」といった情報が含まれており、発信者情報開示請求により身元の特定も可能です。
特に
- 内部告発者
- ジャーナリストや政治活動家
- サイバー攻撃に狙われやすい機密情報の取り扱い
など、身元がバレると困るときは活用するようにしましょう。

ExpressVPNを活用すれば、管理者にはVPNサーバーのIPアドレスのみ伝わるようになります。
地域制限(ジオブロック)回避

ExpressVPNは、他の国・地域のIPアドレスに変更して地域制限(ジオブロック)を回避できます。
地域制限(ジオブロック)とは、動画配信サービスなどが特定の国・地域からのアクセスを制限する仕組みです。
例えば、海外旅行のときに地上波テレビの見逃し配信サービス「Tver(ティーバー)」を視聴しようとすると通信エラーが発生します。

ExpressVPNを活用すれば、海外滞在中でも日本の動画配信サービスを利用可能です。
さらに
など、日本から海外限定配信の動画も視聴できます。
ExpressVPNのメリット

VPNは、さまざまな事業者が提供していますが、その中でもExpressVPNはおすすめです。
高い暗号化レベル
ExpressVPNの暗号化は、非常に強力です。
暗号化規格には、AES(Advanced Encryption Standard)と256ビット鍵であるAES-256を採用。
256ビット鍵は、2の256乗(=115,792,089,237,316,195,423,570,985,008,687,907,853,269,984,665,640,560,000,000,000,000,000,000,000,000通り)の組み合わせを意味しており、暗号解読は事実上不可能です。
その高い暗号化レベルからアメリカ政府や世界中のセキュリティ専門家でも採用されています。
通信速度は業界最速
ExpressVPNの通信速度は、業界最速です。
通信速度の要となるVPNプロトコルには、軽量設計の「Lightway(ライトウェイ)」を採用。
近年のインターネット事情に合わせて必要のない機能を排除したことで「素早い動作」「バッテリー消費の減少」「監査と維持の簡略化」と実現しています。
世界的なコンピューター雑誌「PCWorld」では、最速のVPNの一つとして紹介されています。
VPNサーバーの設置台数が多い
ExpressVPNでは、世界中にVPNサーバーを設置しています。
記事執筆時点では、世界105ヶ国に3,000台以上となっており、日本でも東京都、神奈川県、大阪府の3都市に設置されています。
最近は、動画配信サービス(Netflix、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、DAZN、ディズニープラス、Huluなど)のVPN規制強化により他の国・地域から視聴できないケースがあります。
そのとき、VPNサーバーの選択肢が多ければ、VPN規制を回避できる可能性が高くなります。
VPN機能が充実している
ExpressVPNでは、さまざまなVPN機能が用意されています。
自動接続 | 端末・デバイス起動時に最後に使用したロケーションにVPN接続する機能です。 |
キルスイッチ(Network Lock) | 勝手にVPN接続が切れたときに自動的にインターネット接続を遮断する機能です。 |
スプリットトンネル | 選択したアプリのみをVPN接続・除外できる機能です。 |
この他にも
- トラッカーや悪質なサイトをブロックする”Threat Manager”
- Webサイト・ブログなどの広告を非表示にできる”広告ブロック“
- アダルトサイトをブロックする”ペアレンタルコントロール”
といった機能も用意されています。
幅広い端末・デバイスに対応している
ExpressVPNは、さまざまな端末・デバイスに対応しています。
主な対応端末・デバイスは、
- パソコン(Windows、Mac、Linux、Chromebook)
- タブレット(iPad、Android、Fireタブレット、Nook HD)
- スマートフォン(iPhone、Android)
- テレビ(Android TV、Apple TV、Fire TV Stick)
です。
Google Chromeブラウザ拡張機能で使うこともできます。
最大8台の同時接続ができる
ExpressVPNは、最大8台の同時接続に対応しています。
1アカウント契約すれば、家族や友人と共有して利用することも可能です。
同時に何台のデバイスでVPNに接続できますか?
プラットフォーム(仮想マシンを含む)に関係なく、ExpressVPNのサブスクリプションひとつで、最大8台のデバイスで同時にVPN接続できます。ExpressVPNはデバイスの台数制限なくインストールできますが、一度にVPNに接続できるのは8台のデバイスのみです。
出典:ExpressVPNサポート「同時に何台のデバイスでExpressVPNに接続できますか?」
また、対応ルーターに設定すれば、9台以上の端末・デバイスと同時接続できます。
ノーログポリシーを掲げている
ExpressVPNは、ノーログポリシーを掲げているVPNサービスです。
公式サイトでは、次のように案内されています。
ExpressVPN:信頼できるノーログVPN
業界大手のVPNプロバイダであるExpressVPNは、いくつかの独立したセキュリティ会社によって監査された、厳格なプライバシーポリシーを備えています。
また、ニューヨークに本社を置く世界4大会計事務所の一つ「KPMG LLP」によってノーログポリシーに準拠していることも確認されています。
3つの支払い方法を選択できる
ExpressVPNでは、大きく分けて3つの支払い方法を選択可能です。
対応の支払い方法は、
- クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVER、Delta、OneCard、Hipercard)
- PayPal(クレジットカード、デビットカード、銀行口座)
- 仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、リップル、ステーブルコインなど)
です。
PayPalを経由すれば、銀行口座による支払いもできます。
30日間返金保証がある
ExpressVPNには、30日間返金保証が付いています。
これは、公式サイトまたはGoogle Play経由で契約してから30日以内であれば申請により全額返金を受けられるサービスです。
ExpressVPNの30日間返金保証
ExpressVPNをお気軽にお試しください。いかなる理由であれご満足いただけない場合には、30日間以内にサポートにご連絡いただければ返金いたします。
上手く活用すれば、全額返金により”実質無料”で試すことができるということです。
お問い合わせは24時間365日受付
ExpressVPNでは、24時間365日ライブチャットによるお問い合わせに対応しています。
ライブチャットは、サポート担当者とリアルタイムでやり取りができるため、今ある問題をすぐに解決することができます。
メール | チャット | |
---|---|---|
受付時間 | 24時間365日 | 24時間365日 |
質問の返答 | 後日 | リアルタイム |
日本語対応 | ◯ | ◯ |
添付ファイル | ファイル、画像など | 位置情報、ファイル、画像 |
日本語の自動翻訳にも対応しているので英語が苦手な方でも安心して問い合わせができます。
ExpressVPNの評価・口コミまとめ

ExpressVPNは、Google Playでレビュー件数39.4万件で★4.0の高い評価・口コミとなっています。
通信速度は速い口コミが多い
一番気になる通信速度については、他社と比べても速いという評判・口コミが多くなっています。
結局VPNは、色々ためした結果expressVPNが一番ストレスないことがわかりました。速度が速い。
— となりのラスカル® (@Dr_RasuKaru) September 30, 2023
VPN◯◯が調子悪いが、
— (,,゚д゚)ウマー (@pianist_danna) January 18, 2025
そう言う日に限ってExpressVPNの当てずっぽう自動ロケーションが調子いいな
NordVPNは相変わらずダメ。
香港とか行った時はこっちの方が実効速度速いので良いのだが…
速度が遅い場合もVPNプロトコルを変更することで改善したという報告もありました。
ExpressVPNにサブスク登録したもののめちゃくちゃ速度遅くて困ってた
— peaceofcake (@pieceofcake_64) April 2, 2024
なんでかなと思ってプロトコルをExpress独自の企画からIKEv2に変えたら一気に爆速になってVPNつけっぱでも問題なくなった
これで元が取れる
海外の動画が視聴できた口コミ
他の国・地域限定で配信される動画が視聴できた評判・口コミです。
私もExpressVPNにしました!6ヶ月間のプランがあったので、日本に戻ってもネトフリでジブリ見られるなら安いもんと思って!
— レイチェル (@rachelcubmike) September 17, 2024
特にテレビもつけてないのでこっちの事情にも日本の事情にも遅れてます
中国では不安定な口コミが多い
中国では繋がらない評判・口コミが多くなっています。
現状、中国国内のVPNでお薦めされてるExpressVPNは一切繋がらない。
— 葉裸芯(強化人間617号室) (@1911Colt_45) October 27, 2023
AnycastVPNはアマプラとdアニ以外はOK。
中国でおすすめのVPNサービスは、次の記事で紹介しています。
最後に
今回は、ExpressVPNの基本情報から料金、評判・口コミなど詳しく解説しました。
ExpressVPNのメリットとデメリットをまとめると次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・米国家安全保障局(NSA)推奨の暗号化レベル ・世界105ヶ国に3,000台台のVPNサーバーを設置 ・VPN機能が充実している ・最大8台まで家族や友人と共有できる ・第三者機関によりノーログポリシーが証明されている ・30日間返金保証がある ・チャットサポートは24時間365日対応している | ・もっと安い料金のVPNサービスがある ・中国からは繋がりにくい ・試用期間はなくチャットによる返金申請が必要 ・日本語完全対応ではなく自動翻訳による日本語サポートになる |
ExpressVPNアプリは非常にシンプルにできており、ワンボタンでVPN接続できるようになっています。
どのVPNサービスを選べばいいか悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
Kape Technologiesは、過去にマルウェアやアドウェアの配布に関与していたとされており、アメリカの経済雑誌「フォーブス」でも名指しで批判。
信頼性については、一抹の不安が残っています。