「NordVPNで一部のアプリだけVPN接続したい」
そんなときに役立つのがスプリットトンネリングという機能です。
この機能を活用すれば、アプリごとにVPN接続するかどうかを設定ができます。
これにより
- 海外版NetflixだけをVPN経由で視聴する
- オンラインゲームだけ通常回線でプレイする
- 銀行アプリや決済アプリをVPN対象外にする
- 社内システムは通常回線、WebブラウザはVPN経由で利用する
といった使い分けが簡単にできるようになります。
これまで必要に応じてVPNのオン・オフを切り替えていた方は、スプリットトンネリングによってその手間を省くことができます。
この記事では、NordVPNのスプリットトンネリングについて詳しく解説していきます。
目次
NordVPNのスプリットトンネリングとは
スプリットトンネリングとは、アプリごとにVPN接続の有無を選択ができる機能です。
NordVPNでは、次の2つのパターンでスプリットトンネリングの設定ができます。
| 選択したアプリのVPNを有効にする (スプリットトンネリング) | 選択したアプリのみVPN接続ができます。その他は、通常のインターネット接続となります。 |
| 選択したアプリのVPNを無効にする (逆スプリットトンネリング) | 基本は、すべてのアプリがVPN接続されます。選択したアプリのみVPN接続なしでインターネット接続します。 |
対応デバイス
NordVPNのスプリットトンネリングは、次のデバイスにNordVPNアプリをインストールすることで利用可能です。
| 対応デバイス | ・パソコン(Windows 7 / 8.1 / 10 / 11) ・Linux ・タブレット(Android) ・スマートフォン(Android) ・テレビ(Android TV) |
なお、Webサイト・ブログごとにVPN接続の有無を切り替えたい場合は、Google Chrome拡張機能で設定できます。

スプリットトンネリングは、MacパソコンおよびiOS(iPad、iPhone)で非対応となっています。
NordVPNでスプリットトンネリングを利用するメリット

NordVPNが提供するスプリットトンネリングには、次のようなメリットがあります。
1、通信速度低下を抑えやすい
VPNは通信を暗号化してVPNサーバーを経由する仕組み上、通常回線より通信速度が低下する場合があります。
特に
- 動画視聴
- 大容量ダウンロード
- オンラインゲーム
- ライブ配信
などでは、速度低下を体感しやすくなるケースがあります。

スプリットトンネリングを利用すれば、
- 必要なアプリのみVPN接続
- 通信速度を重視するインターネットは通常回線
といったように使い分けできるため、通信負荷を軽減しやすくなります。
2、オンラインゲームのラグ対策になる
VPNを利用すると、通信がVPNサーバーを経由する影響でPing値が上昇し、ラグが発生する場合があります。
特に
- FPS
- バトロワ系ゲーム
- MMO
- 格闘ゲーム
など、リアルタイム性が重要なオンラインゲームでは、わずかな遅延でもプレイへ影響しやすくなります。

NordVPNのスプリットトンネリングを利用すれば、
- オンラインゲーム → 通常回線
- ブラウザ・動画視聴 → VPN接続
のように通信を分離できるため、ゲーム通信の遅延を抑えやすくなります。
3、日本サービスの誤検知を避けやすい
海外VPNサーバーへ接続している場合、日本サービス側で不正アクセスと誤認されるケースがあります。
例えば、
- ECサイト
- 銀行アプリ
- クレジットカードサービス
などでは、海外IPアドレス検知によってログイン制限やアカウントロック、CAPTCHA表示などが発生する場合があります。

NordVPNのスプリットトンネリングを利用すれば、
- 日本サービス → 通常回線
- 海外サイト・海外配信 → VPN接続
のように通信を分離できるため、日本サービス利用時の誤検知リスクを減らしやすくなります。
4、社内VPNとの併用がしやすい
テレワーク環境では、FortiClient VPN、Cisco AnyConnectPalo Alto GlobalProtectなど、会社指定VPNを利用するケースも多くあります。
しかし、VPN同士を同時利用すると
- 通信競合
- 接続不安定
- 社内システムへアクセスできない
- 通信速度低下
などのトラブルが発生する場合があります。

NordVPNのスプリットトンネリングを利用すれば、
- 社内システム → 会社VPN
- 普段のブラウザ通信 → 通常回線またはNordVPN
のように通信を分離できるため、VPN同士の干渉を回避しやすくなります。
NordVPNでスプリットトンネリングの有効・無効を設定する方法
ここからは、NordVPNでスプリットトンネリングの有効・無効を設定する方法を解説していきます。
NordVPNアプリの設定画面を開く
NordVPNアプリを起動してから左下の「歯車アイコン」をクリックして設定画面を開きます。

接続のページに移動する
NordVPNの設定画面が開くので「スプリットトンネリング」をクリックします。

アプリを追加する
スプリットトンネリングの設定画面が表示されます。
タイプを「選択したアプリのVPNを無効にする」「選択したアプリのVPNを有効にする」から選択。
選択したいアプリを起動してから「アプリを追加」をクリックします。

アプリを選択する
現在、端末で起動中のアプリが選択画面に表示されます。
リストに目的のアプリがあればチェックを入れて「選択した項目を追加」をクリック。
リストになければ「アプリを見る」をクリックします。

アプリを探す
Windowsのエクスプローラーが開くのでアプリを探します。
基本的にインストールしたアプリは、Cドライブの「Program File」または「Program File(x86)」に入っています。
アプリは、実行ファイル(◯◯.exe)またはショートカットファイルを選択するようにしましょう。

アプリをスタートメニューから探す
アプリは、Windowsのスタートメニューから探すことも可能です。
スタートメニューから目的のアプリを右クリックして「その他」→「ファイルの場所を開く」をクリックします。

アドレスバーのパスをコピーします。

先ほどのNordVPNのアプリ選択画面のアドレスバーに貼り付けて検索。
アプリをクリックしましょう。

スプリットトンネリングをオンにする
選択したアプリの右横の「V」をクリックして、スプリットトンネリングで追加するアプリを確認します。
最後にスプリットトンネリングをオンにすれば完了です。

NordVPNのスプリットトンネリングが機能しない原因
NordVPNのスプリットトンネリングが一部のアプリで機能しないケースがあるようです。
ネット上の口コミ・評判でも”スプリットトンネリングが機能しない”といった報告があります。
NordVPNのスプリットトンネリングがカスなのか検索でWin10と相性が悪いのか
— 越後蹴雄 (@Echigokroh) May 12, 2024
NordVPNのスプリットトンネリングを有効にすると(P2Pアプリだけをトンネルに含める)、google.comにアクセスできなくなる。スプリットトンネリングなし(メインアプリのみ)だと、google.comにアクセスできる。
NordVPNの不具合の可能性あり
NordVPNのスプリットトンネリングをオンにしたときに特定のサイトにアクセスできない場合は、サービス自体の不具合の可能性があります。
NordVPN公式サイトでも原因について記載があります。
現在のところ、スプリットトンネリング機能を使用中でも、一部のサービスによるデータ送受信がVPN接続を通して行われる可能性があることが知られています。この問題は、実際のIPアドレスは例外として指定されたアプリケーションを介してルーティングされるものの、NordVPNのDNSサーバーが有効であるため問題が発生することがあるという課題に関連しています。
出典:NordVPN公式サイト「NordVPNスプリットトンネリングの使用方法」
現状、この問題はNordVPNでも認識して解決に取り組んでいることから、しばらく待つしかないようです。
NordVPNのスプリットトンネリングに関するよくある質問
ここからは、NordVPNのスプリットトンネリングに関するよくある質問(Q&A)をまとめていきます。
最後に
今回は、NordVPNのスプリットトンネリングについて詳しく解説しました。
通常、NordVPNのVPN接続をオンにすると端末全体のインターネット通信が暗号化されることになります。
しかし、特定のアプリについては「VPN接続は必要ない」というケースもあるでしょう。
そんなときにスプリットトンネリングを活用すれば、アプリごとのVPN接続を細かく設定することができます。














NordVPNのスプリットトンネリングを活用すれば、必要なアプリだけVPN接続できるようになります。