「インターネット上の住所であるIPアドレスを変更したい」
そんなときに役立つのが”VPN(Virtual Private Network)”と呼ばれるサービスです。
しかし、一部の国では、VPNに対して非常に厳しい制限を設けています。
例えば、中国、イラン、エジプト、トルクメニスタンなどでは、VPN接続ができなかったり、VPN使用で処罰の対象となるケースがあります。
NordVPNでは、そんなVPN規制を回避してプライバシーを保護して安全に利用するために難読化サーバーを用意しています。
この記事では、NordVPNが独自に提供している難読化サーバーについて詳しく解説していきます。
目次
NordVPNの難読化サーバーとは
難読化サーバーとは、中国などVPN規制の厳しい国に滞在しているときに安全にVPNを利用するための機能です。
難読化サーバーを利用すれば、
- 追加でSSL/SSHによる暗号化をする
- 通信データをスクランブル(文字・数値を無作為にシャッフル)する
といった仕組みでVPNに関連する全ての情報を削除可能です。
これにより検閲システムに対して実際にはVPN接続していても「VPN接続をしていない」と認識させることができます。
対応デバイス
NordVPNの難読化サーバーは、次のデバイスにNordVPNアプリをインストールすることで利用可能です。
対応デバイス | ・パソコン(Windows、Mac、Linux、) ・タブレット(iPad、Android) ・スマートフォン(iPhone、Android) |
難読化サーバーを利用するメリット
難読化サーバーの最大のメリットは、VPN規制が厳しい国でも地域制限(ジオブロック)されたWebサービス・コンテンツを閲覧できるメリットです。
例えば、中国では”グレートファイアウォール”と呼ばれるインターネット監視システムが運用されています。
これにより政府に不都合とされる内容が含まれるWebサービス・コンテンツの閲覧ができなくなっています。
次は、中国で閲覧できないWebサービス・コンテンツの一部です。
検索エンジン | Google、Yahoo、Bing |
SNS | Twitter(X)、YouTube、Instagram、Facebook、TikTok |
メッセージアプリ | LINE、Messenger、Slack、Skype、カカオトーク |
動画配信 | Netflix、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、DAZN、ディズニープラス、Hulu、AbemaTV、Tver、YouTube、ニコニコ動画 |
ブログ | はてなブログ、Abemaブログ、Livedoorブログ、FC2ブログ、note |
その他 | Googleマップ、Google翻訳、Gmail、Outlook、Yahoo!知恵袋、 |
ご覧いただければ分かるとおり、日本でお馴染みのWebサービス・コンテンツも規制対象となっています。
これらのWebサービス・コンテンツを閲覧するには、VPN接続により地域制限を回避しなければなりません。
しかし、中国ではVPNの規制も厳しく、通常のVPN接続ではブロックされてしまいます。
そんなときに難読化サーバーを活用すれば、VPNの利用を隠しつつ地域制限を回避してWebサービス・コンテンツを閲覧可能です。
一部の国(北朝鮮、ベラシール、イラク、オマーン、トルクメニスタンなど)では、VPNの使用自体が違法行為にあたるケースがあります。
これらの国でどうしてもVPNを利用したい場合は、処罰されるリスクを抑えるために難読化サーバーの活用をおすすめします。
NordVPNで難読化サーバーを利用する方法
ここからは、NordVPNで難読化サーバーを利用する方法について解説していきます。
パソコン(Windows、Mac)
パソコンで難読化サーバーを利用する手続きです。
難読化サーバーに接続する
NordVPNアプリを起動してから「特殊サーバー」をクリック。
特殊サーバーの項目が開くので「難読化サーバー」をクリックすると難読化サーバーでVPN接続されます。
VPNプロトコルを「OpenVPN」以外にしている場合は、次のようなポップアップが表示されます。
これは、難読化サーバーに接続している間だけは「OpenVPN」を使用するという意味です。
問題なければ「接続」をクリックしましょう。
“別のプロトコルを使用して接続します このタイプのサーバーに接続するために、VPNセッションに別のプロトコルを使用します。プロトコルの設定は変わりません。自動接続を有効にしている場合は、「キャンセル」をクリックすると、自動接続が無効になります。”
スマートフォン(iPhone、Android)
スマートフォンで難読化サーバーを利用する手続きです。
特殊サーバーを開く
スマートフォンでNordVPNアプリを起動してから「特殊サーバー」をタップします。
難読化サーバーに接続する
特殊サーバー一覧が表示されるので「Obfuscated Servers」をタップすれば、難読化サーバーでVPN接続されます。
VPNプロトコルを「OpenVPN」以外にしている場合は、特殊サーバー一覧に「Obfuscated Servers」は表示されません。
その場合は、下部メニューの「プロフィールアイコン」→「歯車アイコン」の順にタップします。
設定画面に移動するのでプロトコルを「OpenVPN(TCP)」または「OpenVPN(UDP)」に変更してから再度試しましょう。
最後に
今回は、NordVPNの難読化サーバーについて詳しく解説しました。
難読化サーバーを活用することで国やインターネットサービスプロバイダ(ISP)、ネットワーク管理者にVPN利用を隠すことが可能。
VPN接続をすることで
- 地域制限(ジオブロック)の回避
- 匿名性の向上によるプライバシーの保護
- 帯域制限の回避
などが可能になります。
万が一、難読化サーバーが利用できなくても30日以内であれば全額返金してもらうことが可能です。
つまり、難読化サーバーにより「VPNを使っている」と気づかれないということですね。