全世界で1,400万人以上が利用するシェアNo.1のVPNサービス”NordVPN”
NordVPNは、世界111ヶ国に6,300台以上のVPNサーバーを設置しており、超高速の通信スピードを提供しています。
実際、独立系ITセキュリティ機関「AV-TEST」が実施したスピードテストでは、世界最速のVPNサーバーという結果が出ています。
アメリカ | 417.0Mbps |
イギリス | 255.9Mbps |
日本 | 527.1Mbps |
NordVPNの通信速度が速い理由の一つに独自プロトコルNordlynx(ノードリンクス)の提供があげられます。
この記事では、NordVPNだけが利用できる独自プロトコル”Nordlynx”について詳しく解説していきます。
目次
Nordlynxとは
Nordlynxとは、NordVPNが開発した次世代のVPNプロトコルです。
世界最速のVPNプロトコル「WireGuard」をベースにセキュリティなどの諸問題を解決して開発されました。
NordVPN公式サイトでは、次のように案内されています。
NordLynxは、WireGuard®プロトコルを中心に構築されたテクノロジーです。使用すると、プライバシーを損なうことなくWireGuardの速度を体験できます。
対応デバイス
Nordlynxは、NordVPNが対応する全てのデバイスで利用可能です。
対応デバイス | ・パソコン(Windows、Mac、Linux、) ・タブレット(iPad、Android) ・スマートフォン(iPhone、Android)など |
Nordlynxの通信速度が優れている理由
Nordlynxの通信速度が優れている理由は、WireGuard(ワイヤーガード)というVPNプロトコルをベースにしているからです。
WireGuardとは、Jason A. Donenfeldによって書かれたフリーかつオープンソースのVPNプロトコルとなります。
大きな特徴は、ソースコード行数が少ない点です。
世界で最も広く使われているVPNプロトコル「OpenVPN」の約600,000行に対して、WireGuardはたったの4,000行です。
これにより
- 通信速度が高速化する
- バッテリー消費量を抑えられある
- 脆弱性やバグの修正が行いやすい
などのメリットがあります。
次は、他のVPNプロトコルと比べたスループット(1秒あたりの転送量)とPingタイム(パケットの応答時間)の比較表です。
出典:WireGuard
ご覧いただければ分かる通り、WireGuardは優れた結果を残しています。
OpenVPNと比べるとスループットは約3.9倍、Pingタイムは約3.8倍のパフォーマンスの高さです。
WireGuardはセキュリティ問題がある
WireGuardは、通信速度で優れたVPNプロトコルです。
ただ、OpenVPNと比べてそれほど広く利用されているわけではありません。
それは、WireGuardにセキュリティ・プライバシー問題があるからです。
具体的には、通信速度の高速化のためにIPアドレスをサーバーに保存している点となります。
IPアドレスは、
- 国・都市名
- インターネットサービスプロバイダー(ISP)
といった情報が含まれており、発信者情報開示請求により個人を特定することも可能。
VPNで匿名性を高めたい場合は、本物のIPアドレスがサーバーに保存される事態は避けたいところです。
NordVPNでは、このような問題を解決するためにカスタムダブルNATシステムを組み合わせてセキュリティ問題を解決。
WireGuardの通信速度の速さを維持しつつセキュリティ・プライバシーにも優れたNordlynxを開発しました。
NordVPNのVPNプロトコルをNordlynxに変更する方法
ここからは、NordVPNのVPNプロトコルをNordlynxに変更する方法を解説していきます。
NordVPNアプリの設定画面を開く
NordVPNアプリを起動してから左下の「歯車アイコン」をクリックして設定画面を開きます。
接続を開く
「接続 VPN接続を管理します。」をクリックします。
VPNプロトコルを変更する
VPNプロトコルを初期設定の「自動(推奨)」から「NordLynx」に変更すれば完了です。
Nordlynxでインターネットが繋がらない原因・対処法
Nordlynxでインターネットが繋がらない・接続できない場合は、次のことを試してみましょう。
パソコンを再起動する
パソコンを再起動することで解決する可能性があります。
スマートフォンの場合は、バックグラウンドから一旦閉じてから再起動してみましょう。
VPNサーバーを変更する
NordVPNのVPNサーバーで技術的な問題が発生している可能性があります。
主な原因としては、突発的なバグや機器の故障やメンテナンスであったり、急激なアクセス数の増加によるサーバーダウンなどがあげられます。
このときは、NordVPNアプリの「更新ボタン」をクリックしてVPNサーバーを切り替えましょう。
セキュリティソフトを一時停止する
NordVPNの機能がセキュリティソフトやファイアウォールによって制限されている可能性があります。
一度、セキュリティソフトを一時停止してからNordVPNが正常に繋がるかを試してみましょう。
もし、セキュリティソフトの問題と判明した場合は、除外リストにNordVPNアプリを追加してみましょう。
例えば、ESETであれば、
- ESETの管理画面を開く
- 「設定」→「詳細設定」→「検索エンジン」の順にクリックする
- パフォーマンス除外の「編集」→「追加」→「・・・」の順にクリックする
- パスを選択からCドライブの「Program Files」を開く
- NordVPNファイルの「nordvpn.exe」「nordvpn-service.exe」「openvpn-nordvpn.exe」を選択する
の手順で除外リストに追加可能です。
NordVPNに問い合わせる
NordVPNがどうしても繋がらない場合は、運営に問い合わせてみましょう。
問い合わせ方法は、チャットとメールから選択できます。
日本語チャット | メール | |
---|---|---|
受付時間 | 24時間365日 | 24時間365日 |
質問の返答 | リアルタイム | 後日 |
日本語対応 | ◯ | ◯ |
添付ファイル | 位置情報、ファイル、画像 | ファイル、画像など |
最後に
今回は、NordVPNだけで利用できるVPNプロトコルと「Nordlynx」について解説しました。
NordVPNの契約者であれば、完全無料で利用できます。
通信速度に優れていることからWebページの閲覧だけでなく、4K動画の視聴や3Dゲームのプレイにおすすめです。
VPNプロトコルは、コンピューターとVPNサーバーとの通信を行うときのルールのことです。
Nordlynxの他にもOpenVPN(UDP/TCP)というVPNプロトコルが提供されています。
それぞれ通信速度、認証方法、暗号化規格、プライバシー、利用できる機能などが異なっており、いずれかを利用してVPN接続が行われます。