SurfsharkのVPNプロトコル(WireGuard、OpenVPN、IKv2)の特徴と変更方法

「Surfshark(サーフシャーク)対応のVPNプロトコルには何がある?」

そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

VPNサービスを選ぶときは、VPNプロトコルの対応状況も1つの決め手になります。

なぜなら、VPNプロトコルによって通信速度、セキュリティ、カスタマイズの柔軟性、バッテリーの消費量などが違ってくるからです。

この記事では、Surfsharkが対応しているVPNプロトコルについて詳しく解説していきます。

Surfsharkでは3種類のVPNプロトコルを選択可能

Surfsharkでは、大きく分けて3種類のVPNプロトコルを選択できます。

それぞれの特徴は、次のとおりです。

WireGuardOpenVPNIKEv2
※スマホのみ選択可能
通信速度普通
安定性普通
セキュリティ普通
Surfshark対応のVPNプロトコルの比較表

通信速度を重視するならWireGuard

通信速度を重視するならWireGuard(ワイヤーガード)がおすすめです。

WireGuardは、2016年にオープンソースとして公開されたコード行数が約4,000行のVPNプロトコルです。

世界的にメジャーなOpenVPNを比べて約150分の1のコード行数であり、非常にシンプルな設計。

さらに暗号化規格には、ChaCha20を採用しています。

一般的な暗号化規格「AES-256」と比べて短い暗号化キーで動作するため、暗号化と復号化が高速で行われるのも特徴です。

VPN接続時は、暗号化処理により通信速度が低下しがちです。

WireGuardを選べば、通信速度とセキュリティを両立してVPN接続ができます。

セキュリティ重視ならOpenVPN

セキュリティ重視ならOpenVPN(オープンVPN)がおすすめです。

OpenVPNは、世界で広く使われているライセンス費用のかからないオープンソースのVPNプロトコルです。

リリースから重大な脆弱性の指摘を受けたことがなく、堅牢なセキュリティと高い柔軟性から世界中で普及しています。

OpenVPNでは、2つのトランスポート層プロトコルを選択でき、活用シーンによって使い分けることも可能です。

TCPUDP
通信方式コネクション型
(接続指向型)
コネクションレス型
(接続非指向型)
信頼性高い低い
転送速度遅い速い
用途企業のリモートアクセス、重要データの転送、クラウドストレージに重要ファイルのバックアップなど動画のストリーミング配信、オンラインゲーム、大容量のファイル転送など
OpenVPNのTCPとUDPの比較表

信頼性とは、正確な順序でデータが送信されることをいいます。

TCPでは、エラーチェックやデータの損失があっても再送が行われてることから、信頼性の高い通信を実現しています。

スマートフォンで利用するならIKEv2

スマホで利用するならIKEv2がおすすめです。

IKEv2は、2005年にMicrosoftとCiscoの共同開発によってリリースされたVPNプロトコルです。

大きな特徴としてMOBIKEのサポートがあげられます。

これは、ネットワーク接続が切り替わったときでもVPN接続を継続できる機能です。

例えば、ネットワークが不安定でWi-Fiからモバイル回線に自動で切り替わったときでも安定的にVPN接続できるメリットがあります。

SurfsharkのVPNプロトコルを変更する方法

ここからは、SurfsharkのVPNプロトコルを変更する方法を解説していきます。

パソコン

パソコン(Windows、Mac、Linux)のSurfsharkアプリでVPNプロトコルを変更する方法です。

STEP

Surfsharkアプリの設定画面を開く

Surfsharkアプリを起動してから左下の「歯車アイコン」→「VPN設定」の順にクリックします。

STEP

プロトコルを選択する

プロトコルの項目にある「自動」をタップ。

VPNプロトコルを「OpenVPN(TCP)」「OpenVPN(UDP)」「WireGuard」から選択します。

スマートフォン

スマートフォン(iPhone、Android)のSurfsharkアプリでVPNプロトコルを変更する方法です。

STEP

Surfsharkアプリの設定画面を開く

Surfsharkアプリを起動してから右下の「設定」→「VPN設定」の順にクリックします。

STEP

プロトコルをクリックする

接続性の項目にある「プロトコル」をタップします。

STEP

プロトコルを選択する

VPNプロトコルの選択画面が表示されるので「IKEv2」「OpenVPN(UDP)」「OpenVPN(TCP)」「WireGuard」から選択しましょう。

最後に

今回は、Surfsharkで利用できるVPNプロトコルについて解説しました。

VPNプロトコルによって通信速度、安定性、セキュリティなどが違ってきます。

通信速度を求める場合は、世界最速のVPNプロトコル「WireGuard」がおすすめです。

ただ、その仕様上、発信者情報開示請求により個人を特定できる本物のIPアドレスがサーバーに保存されます。

もし、通信速度の速さを求めつつ、セキュリティ・プライバシー問題を解決したいのであれば、NordVPNがおすすめです。

NordVPNでは、「WireGuard」をベースにプライバシーなどの諸問題を解決して開発されたNordlynx(ノードリンクス)を利用できます。