「Surfshark(サーフシャーク)のプライバシーとセキュリティをさらに強化したい」
そんなときに役立つのが”Multihop(マルチホップ)”と呼ばれる機能です。
特に
- 政府による監視・検閲から逃れたい
- ジャーナリストや内部告発者で発信元の身元を隠したい
- サイバー攻撃に狙われやすい機密情報のやり取りをする
といったときにおすすめの機能です。
この記事では、Surfsharkが提供しているMultihop機能について詳しく解説していきます。
目次
SurfsharkのMultihopとは
SurfsharkのMultihopとは、2つのVPNサーバーを経由する機能です。
これによりVPNによる暗号化を2重で行うことができ、プライバシーとセキュリティがより強固になります。
対応デバイス | ・パソコン(Windows、Mac、Linux、) ・タブレット(iPad、Android) ・スマートフォン(iPhone、Android) |
選択できる国 | アイスランド、アイルランド、アゼルバイジャン、アラブ首長国連邦、アルジェリア、アルゼンチン、アルバニア、アルメニア、アンドラ、イスラエル、イタリア、インド、インドネシア、ウクライナ、ウルグアイ、エクアドル、エジプト、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、ガーナ、カザフスタン、カナダ、カンボジア、キプロス、ギリシャ、グリーンランド、クロアチア、コスタリカ、コロンビア、サウジアラビア、ジョージア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア、スロベニア、セルビア、タイ、チェコ共和国、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ナイジェリア、ニュージーランド、ネパール、ノルウェー、パキスタン、パナマ、バハマ、パラグアイ、ハンガリー、バングラデシュ、フィリピン、フィンランド、ブータン、プエルトリコ、ブラジル、フランス、ブルガリア、ブルネイ、ベトナム、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー、ベルギー、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボリビア、ポルトガル、マカオSAR中国、マルタ、マレーシア、マン島、メキシコ、モナコ、モルドバ、モロッコ、モンテネグロ、ラオス、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、英国、韓国、香港、台湾、南アフリカ、日本、米国、北マケドニア |
SurfsharkのMultihopでは、選択できる国の中から2カ国を自由に選択して2重でVPN接続できます。
SurfsharkのMultihopを利用するメリット
SurfsharkのMultihopは、本当のIPアドレスを隠せる点が大きなメリットです。
例えば、日本からトルコのVPNサーバーに接続する場合は、
- 通常:日本 → トルコ
- ダブルVPN:日本 → インド → トルコ
となります。
万が一、トルコのVPNサーバーが解読されて接続先情報が分かった。
それでもインドのVPNサーバーのIPアドレスがバレるだけで本物のIPアドレスは依然としてバレません。
その他、VPNによる暗号化が2重で行われることでハッカーやサイバー攻撃などによる解読がほぼ不可能。
通信内容が盗み見られるリスクを大幅に減らすことができます。
SurfsharkでMultihopを設定する方法・使い方
ここからは、SurfsharkでMultihopを設定する方法・使い方を解説していきます。
SurfsharkのMultihopを開く
Surfsharkアプリを起動してから左下の「歯車アイコン」→「VPN設定」の順にクリックします。
Multihopで接続する
Multihopの接続先一覧が表示されるので目的の組み合わせがあれば、クリックして接続しましょう。
一覧にないときは「接続を作成する」をクリックすれば、自分で選択した国でMultihopの接続ができます。
自分で接続先の国を選択する
Multihopで選択できる国一覧が表示されます。
「入口」→「出口」の順に国を2つ選択してMultihopの組み合わせを作成しましょう。
SurfsharkのMultihop利用時にインターネットが遅くなる原因
SurfsharkのMultihopは、VPNによる暗号化を2重で行うことでセキュリティとプライバシーを高められます。
ただ、その副作用として2つのVPNサーバーを経由することでインターネットの通信速度が体感的にも低下する可能性があります。
これは、通常1回だったVPNの暗号化と復号化によるデータ処理が2回に増えてしまうためです。
SurfsharkでもMultihopによる通信速度の低下について案内されています。
免責事項: 一方、2つの別々のVPNサービスを使用することは、私たちが推奨するものではありません。互いに干渉し合い、インターネットの速度が著しく低下する可能性が高いからです。
Surfsharkは、米国家安全保障局(NSA)でも推奨されている「AES-256」という強力な暗号化規格を採用しています。
そのため、通常のVPN接続でも必要十分なプライバシーとセキュリティの確保は可能です。
最後に
今回は、Surfsharkが提供するMultihopについて解説しました。
Multihopは、軍事レベルの暗号化をさらに強化できるセキュリティ機能です。
通常、私たちがインターネットにアクセスしたときは、プロバイダ(フレッツ光、auひかり、OCN光、ソフトバンク光など)にIPアドレスが記録されます。
政府機関は、そのIPアドレスをもとにプロバイダの契約情報から氏名住所などの個人情報を特定可能です。
しかし、インターネットをVPN接続で利用している場合は、プロバイダにVPNのIPアドレスしか残りません。
さらにダブルVPNを利用していた場合は、2つのVPNサーバーを経由することから個人の特定はより困難を極めることになります。
他社のVPNサービスでは、ダブルVPNという名称で提供されることがあります。