MillenVPNのノーログポリシーに嘘はない?

「MillenVPN(ミレンVPN)はノーログポリシーをうたっているけど嘘はない?」

そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

インターネット上の検索・行動履歴を誰にも知られないためには、ノーログポリシーを遵守するVPNサービスの利用が必須です。

この記事では、MillenVPNのノーログポリシーに嘘・偽りはないのか詳しく解説していきます。

MillenVPNはノーログポリシーを掲げている

MillenVPNは、ノーログポリシーを掲げている国産VPNサービスです。

トップページでも”ノーログポリシー ログを保存しないので、誰にも追跡される心配はありません。”と明記されています。

また、プライバシーポリシーでは「どのような情報が収集・記録されないか?」の案内があります。

MillenVPNは、下記の情報を収集及び記録しません。

  • VPNサーバーに接続した接続元のIPアドレスやタイムスタンプ
  • 通信内容や閲覧履歴
  • DNSクエリ

MillenVPNはノーログVPNサービスプロバイダーです。
つまり、VPNサービスへの通信内容や閲覧履歴の記録は保持されません。

出典:MillenVPN「プライバシーポリシー」

なお、MillenVPNで収集される情報は、次のとおりです。

MillenVPNはお客様にサービスをご提供するため、下記の最低限の情報を収集いたします。

  • クレジットカード情報(Stripeが保持し、MillenVPNでは保持しません)
  • 契約時のIPアドレス
  • VPNサーバーのロケーションの選択情報
  • 月あたりに転送された通信量の合計
  • 利用されているアプリのバージョン

MillenVPN及び第三者は、上記データと通信内容や閲覧履歴などを関連付けることはできません。
つまり、第三者がお客様の利用状況を調査しても、個人を特定することはできません。

後ほど詳しく説明しますが、ノーログポリシーで重要となる「IPアドレスやタイムスタンプ」の収集・記録は行われていません。

一部収集される情報はありますが、いずれも閲覧履歴などから個人を特定できないようになっています。

MillenVPN Nativeはログが収集・記録される

ただし、MillenVPN Nativeの利用時は「VPNサーバーに接続した接続元のIPアドレスやタイムスタンプ」が収集・記録されることから注意が必要しなければなりません。

MillenVPN Nativeとは、端末に専用アプリをインストールせずに利用する方法です。

MillenVPN
(専用アプリあり)
MillenVPN Native
(専用アプリなし)
VPNサーバーに接続した接続元のIPアドレスやタイムスタンプノーログ収集および記録あり
通信内容や閲覧履歴ノーログノーログ
DNSクエリノーログノーログ
MillenVPNのログの比較表

身元の特定を防ぐためには「VPNサーバーに接続した接続元のIPアドレスやタイムスタンプ」がノーログであることが非常に重要になります。

MillenVPNのノーログで匿名性・プライバシーが保護される仕組み

MillenVPNがノーログである最大のメリットは、匿名性・プライバシーが保護される点です。

私たちは、インターネットを活用して

  • Webサイトにアクセスする
  • SNSや掲示板に書き込みをする
  • 動画や音楽をダウンロードする

などの行動をします。

そのときWebサイト・サービスの管理者に「名前、住所、連絡先など」はバレませんが、IPアドレスとタイムスタンプだけは伝わります。

掲示板やSNSに書き込みを行った。

そのときは、Webサイト・サービス管理者に「◯月◯日◯時に192.168.0.1のIPアドレスで書き込まれた」といった情報が伝わるということですね。

発信者情報開示請求で身元特定ができる

IPアドレスとタイムスタンプだけでは、身元(名前、住所、連絡先など)の特定はできません。

しかし、法的手続きである発信者情報開示請求をすれば、インターネット回線・プロバイダの契約者情報から身元の特定が可能です。

ただし、プロバイダにとっては大切な顧客であることから基本的には任意による開示請求には応じません。

そのため、請求者は、プロバイダ責任制限法の要件を満たしていることを証明。

そのうえで裁判所からプロバイダに発信者情報開示請求・命令を出してもらって契約者の個人情報を開示してもらいます。

VPNで身元特定が難しくなる

発信者情報開示請求による身元特定を防ぐには、本物のIPアドレスを隠すことが重要となります。

そこで活用されるのがVPNサービスです。

これによりWebサイト・サービスには”VPNサーバーのIPアドレス”しか伝わりません。

ただし、本物のIPアドレスは、VPNサーバーには伝わることになります。

そのため、MillenVPNなどのVPNサービス事業者に対して発信者情報開示請求が行われた場合は、身元が特定される恐れがあります。

それを防ぐには、MillenVPNが「顧客のVPNサーバーのアクセス履歴(IPアドレス、タイムスタンプ)を保存していない」というノーログポリシーであることが重要です。

MillenVPNがIPアドレス、タイムスタンプを収集・記録していなければ「提供できる情報はない」と突っぱねて身元の特定も防げます。

MillenVPNのノーログポリシーに嘘・偽りはない?

ここで気になるのがMillenVPNが掲げるノーログポリシーに嘘・偽りはないのか?です。

結論を言えば、一定の信頼はできるが懸念点があると言えます。

MillenVPNを運営するアズポケット株式会社は、2016年4月に設立された大阪に本社を置く企業です。

レンタルサーバー「mixhost」も運営しており、個人から大企業まで100万サイト以上の導入実績があります。

そのため、MillenVPNは掲げるノーログポリシーは、信頼性が比較的高いと言えます。

ただし、いくつかの懸念点があるのも事実です。

本社が日本にある

1つ目の懸念が本社が日本にある点です。

MillenVPNは、日本に本社があることから日本の法律の適用を受けることになります。

その一つが特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(通称:プロバイダ責任制限法)です。

発信者情報開示請求とは、j刑事事件、著作権侵害や名誉毀損などの被害を受けた者がプロバイダに対して投稿者の開示を請求するものです。

もし、法律手続きによって発信者情報開示請求がなされた場合は、協力する義務が生じることになります。

第三者機関の証明がない

2つ目の懸念が第三者機関からノーログポリシーが証明されていない点です。

MillenVPNが嘘をついていないとしても、それは社内基準でのノーログポリシー遵守で”抜け穴”がある可能性があります。

そのため、第三者機関によるノーログポリシーの証明は重要です。

世界シェアNo.1のNordVPNでは、世界4大監査法人(Big4)による4回の監査を実施しています。

2018年・2020年にPricewaterhouseCoopers AGスイス(PwC)、2022年・2023年にデロイト・トウシュ・トーマツが担当。

従業員へのインタビュー、サーバーインフラ・構成、技術ログなどが徹底的に調査されました。

それによりユーザーの検索・行動履歴等を一切保存しないノーログポリシーであることが証明されています。

ノーログポリシーで選ぶならNordVPNがおすすめ

MillenVPNは、ノーログポリシーを掲げている数少ない国産VPNサービスです。

プライバシーポリシーにも情報収集・記録されない範囲が明記されており、一定の信頼性はあります。

しかし、

  • 本社が日本にある
  • 第三者機関の証明がない

といった懸念点があるのも事実です。

これらの懸念点を解消したいのであれば、NordVPNがおすすめとなります。

NordVPNもノーログポリシーを掲げているVPNサービスであり、第三者機関の調査でもお墨付きを得ています。

また、本拠地をパナマ共和国に置いていることから「データ保持法」「5・9・14アイズ同盟」などの法的なしがらみがない点が大きなメリットになっています。

ユーザー数は全世界で1,400万人以上を誇り、VPNサーバーの設置台数は、世界61カ国にある6,103台以上とトップクラスです。

30日間の返金保証も用意されているので一度試してみる価値はあるでしょう。

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