「Opera VPNに危険性はない?」
そんな疑問を持っている方は多いでしょう。
Opera VPNは、Operaブラウザに組み込まれている無料VPN機能です。
100台以上のサーバーをデータ無制限&帯域制限なしで利用できる使い勝手の良い機能と言えます。
しかし、ネット上の口コミ・評判では”Opera VPNは危険”という認識が広まっています。
さすがにOperaのVPNは危険なので何処か契約しようと思うんだが、使うのが今週のユーロだけな気もするから今月だけ加入で使えるVPNあるかな?年間とかは要らんのだけど……
— すおう6/1投票券募集中 (@LMSrosedast) January 11, 2024
この記事では、Opera VPNに危険性はあるのか?安全でないと言われる理由を解説していきます。
Opera VPNのサービス内容
まずは、Opera公式サイトが案内しているサービス内容を見ていきましょう。
VPN接続の範囲 | Operaブラウザのみ |
対応デバイス | パソコン(Windows、Mac、Linuxなど) スマートフォン(Android) |
選択できる国・地域 | アジア、アメリカ大陸、ヨーロッパ |
サーバー数 | 100台以上 |
データ上限 | 無制限 |
帯域幅 | 無制限 |
DNSリーク対策 | あり |
ノーログ | あり |
VPNのセキュリティ・プライバシーについては、
- オンラインプライバシーを強化してウェブを閲覧
- あなたの活動を記録したり、情報を収集したりしない
- 無料でプライベートなブラウジングを始めることができます
と明記されています。
Opera VPNに危険性があると言われる理由
Opera VPNに危険性があると言われる理由は、中国企業が運営してるからです。
Operaは、もともとノルウェー企業が開発したブラウザですが、2016年に中国企業「奇虎360」に6億ドルで売却。
現在は、中国企業が運営しています。
中国の法律が適用される
Operaを買収した奇虎360は、北京市に本社を置いています。
そのため、中国の法律が適用される可能性があり、その中で懸念すべきが国家情報法です。
これは、中国の国民や組織(企業)は、中国政府の情報活動に協力することを義務付けた法律となります。
いかなる組織及び国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助及び協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない。国は、国家情報活動に対し支持、援助及び協力を行う個人及び組織を保護する
出典:中華人民共和国国家情報法「第7条」
さらに反スパイ法では、中国当局に情報を提供する際に「ありのままに提出し、拒絶してはならない」と協力義務を規定しています。
つまり、中国当局から情報提供の求めがあった場合は、法的に従わざるを得ない状況となっています。

Operaがノーログポリシーを掲げていても中国の法律で阻止される可能性があるということですね。
過去にいくつかの問題が指摘されている
Operaを買収した奇虎360は、過去にいくつかの問題が指摘されています。
バックドア問題 | 2010年2月、奇虎360の製品がユーザーのコンピューターにバックドアを設置。これによりデータ漏洩のリスクを引き起こすと指摘されました。奇虎360は、脆弱性によるもので修正したと主張しましたが、その後も同様の問題が残っていると指摘されています。 |
偽のパッチ配布事件 | 2012年8月、奇虎360の脆弱性修復機能でユーザーの許可なく360安全ブラウザを強制的にインストールさせていると判明しました。 |
評価機関による賞の取り消し | 2015年4月、国際的なアンチウイルスソフト評価機関「AV-Comparatives(AV-C)」は、奇虎360がテスト中にBitdefenderエンジンを使用し、市場版では自社開発のQVMエンジンのみを使用していると指摘。これによりAV-C、AV-TEST、Virus Bulletinの3つの評価機関は、すべての製品の認定と評価を取り消しています。 |
米国商務省による制裁 | 2020年5月、米国商務省は、奇虎360を含む33の中国およびケイマン諸島に本拠を置く企業や機関を「エンティティリスト」に追加。これにより米国企業との取引が制限されました。 |

その他にも自社のセキュリティソフトで百度などのサービスを有害サービスとしてブロックしたり、他社のセキュリティソフトを勝手に削除しているなどの報告があります。
最後に
今回は、Opera VPNの危険性・安全でないと言われる理由を解説しました。
現在、Operaは中国企業が運営しており、法律や過去のトラブルから安全性に懸念があります。
中国企業に限らず、5・9・14アイズ同盟の加盟国にあるVPNサービスは、ユーザーのインターネット上の検索・行動履歴を監視・共有している可能性は高いです。
5アイズ同盟 | アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド |
9アイズ同盟 | 5アイズ同盟の加盟国およびデンマーク、フランス、オランダ、ノルウェー |
14アイズ同盟 | 9アイズ同盟の加盟国およびドイツ、ベルギー、イタリア、スウェーデン、スペイン |
プライバシー・匿名性を重視するなら、上記に拠点を置くVPNサービスは避けたほうが良いでしょう。
次は、安全性の高いVPNサービスです。
1位
NordVPN

世界中で1,400万人以上のユーザーが利用する世界シェアNo.1のVPNサービスです。
世界118ヶ国7,410台以上のサーバーに接続でき、通信速度も業界最速クラスとなっています。
30日間の返金保証付きで万人におすすめできるVPNサービスと言えます。
2位
ExpressVPN

世界中で400万人以上のアクティブユーザー数を抱えるVPNサービスです。
世界105ヶ国3,000台以上のサーバーに接続でき、通信速度の速さにも定評があります。
3位
MillenVPN

大阪に本社を置くアズポケットが提供する国産VPNサービスです。
世界72ヶ国1,300台のサーバーに接続でき、自動更新なしのワンタイムプランも選択できます。
プライバシーで重要なのが”ノーログ”です。
ノーログとは、ユーザーのインターネット上の検索・行動履歴を残さないことを言います。
公式サイトでは、ノーログVPNと案内されていますが、本当でしょうか?