「GlobalProtectが接続できない」「VPNが“接続中”のまま止まる」「エラーが出てログインできない」
リモートワークや社内ネットワークへの接続時にこうしたトラブルに悩む人は少なくありません。
GlobalProtectは企業や学校で広く使われているVPNツールですが、ネットワークの不安定さ・認証エラー・証明書の期限切れ・設定ミスなど、ちょっとした原因で接続ができなくなることがあります。
本記事では、GlobalProtectが繋がらないときに考えられる主な原因と自分でできる具体的な対処法をわかりやすく解説します。
パソコン・Mac・スマホなど、どの環境でも共通して使える解決策を紹介するので「今すぐVPNを繋ぎたい」「業務が止まって困っている」という方はぜひ参考にしてください。
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目次
GlobalProtectが接続できない原因と対処法
GlobalProtectは、Palo Alto Networks社が提供するVPN(仮想プライベートネットワーク)ツールです。
社内ネットワークへの安全なリモート接続を実現しますが、設定や環境の影響で接続できない・認証に失敗する・接続中のまま止まるといったトラブルが発生することがあります。
ここでは、主な原因とそれぞれの対処法を解説します。
1、ネットワーク環境が不安定
GlobalProtectが接続できない原因として最も多いのが、ネットワーク環境の不安定さです。
VPNは通常の通信よりも多くのデータを暗号化してやり取りするため、Wi-Fiが弱かったり、一時的に通信が途切れるだけでも接続が中断されてしまいます。
特に、自宅のWi-Fiルーターやカフェ・公共のWi-Fiを利用している場合は、通信の混雑や電波干渉によってVPNの接続が確立できないケースがよくあります。
対処法
- Wi-Fiを一度OFFにして再接続する
→ 電波の再取得によって通信が安定することがあります。 - ルーター・モデムの電源を入れ直す
→ 長時間の稼働でルーターが不安定になるとVPN接続が失敗するため、再起動でリフレッシュしましょう。 - 有線LAN(LANケーブル)で接続する
→ 無線よりも通信が安定し、VPNの切断を防げます。 - 公共Wi-Fiを使っている場合は避ける
→ カフェ・ホテルなどの無料Wi-FiはVPN接続を制限している場合があります。 - スマホのテザリングで通信確認をする
→ 別のネットワークで正常に接続できるか試すことで、原因がWi-Fi側かVPN側かを切り分けできます。 - VPN接続時に他の通信を減らす
→ 動画ストリーミングや大容量のダウンロードを同時に行うと、通信帯域が圧迫され接続が不安定になります。
2、接続ポータルのアドレスが間違っている
GlobalProtectで接続できない原因として非常に多いのが、ポータルアドレスの入力ミスです。
GlobalProtectは、企業や学校などが指定する「ポータルアドレス(例:vpn.company.co.jp)」を通じてサーバーに接続します。
このアドレスが正しくない場合、VPNサーバーにアクセスできず「接続中のまま進まない」「サーバーに到達できません」といったエラーが発生します。
特に、手動で設定を入力したり、旧システムから新サーバーへ切り替わった直後に間違えるケースが多く見られます。
対処法
- 会社・学校から案内された正式なポータルURLを確認する
→ メールや社内ポータルで配布されたVPN接続情報をもう一度確認します。 - 入力時にスペースや全角文字が入っていないかチェック
→ 例:「vpn.company.co.jp 」のように末尾にスペースがあると接続できません。 - 大文字・小文字の入力を正確に行う
→ ドメインは基本的に小文字で入力します。 - DNS設定を見直す
→ 正しいアドレスを入力しても接続できない場合、DNSが正しく名前解決できていない可能性があります。
DNSを自動取得または「8.8.8.8(Google DNS)」に変更して再試行します。 - 管理者がポータルURLを変更していないか確認
→ サーバー更新やクラウド移行により、ポータルアドレスが変更されている場合があります。 - 一度接続情報を削除して再設定する
→ 「GlobalProtect」アプリを開き、既存の接続情報を削除してから正しいURLを再登録します。

ポータルアドレスの入力間違いは、VPN初心者から経験者まで誰でも起こりやすいトラブルです。
少しでも不安な場合は、必ずIT管理者やサポート担当者に確認してから再設定するようにしましょう。
3、認証情報(ユーザー名・パスワード)が違う
GlobalProtectで接続できない原因の中でもよくあるのが、認証情報(ユーザー名・パスワード)の不一致です。
VPN接続では、会社や学校のアカウント情報を使用して認証を行います。
このとき、パスワードの有効期限切れや変更後の情報未更新などがあると、ログインに失敗します。
また、複数のドメインや認証方式を使っている環境では、正しい入力形式でないと接続が拒否されることもあります。
対処法
- 最新のユーザー名・パスワードを確認する
→ 最近パスワードを変更した場合、古い情報がキャッシュされている可能性があります。 - Windowsの「資格情報マネージャー」を開き、古いVPN情報を削除する
→ [コントロールパネル] → [資格情報マネージャー] → [Windows資格情報] からGlobalProtect関連の情報を削除し、再ログインします。 - 認証形式(例:user@company.co.jpやdomain\username)を確認する
→ 環境によって入力形式が異なる場合があります。管理者からの指定を再確認しましょう。 - アカウントがロックされていないか確認する
→ 複数回ログインに失敗すると、自動的にロックされる場合があります。ロックされている場合は、IT管理者に解除を依頼してください。 - 二段階認証(MFA)が設定されている場合は承認を完了させる
→ スマホアプリやメールで届く認証リクエストを承認しないとVPN接続が確立されません。 - オフライン状態で接続しようとしていないか確認
→ 一度ネットワークが切断されていると認証サーバーに届かないため、Wi-Fiなどに再接続してから試しましょう。

認証エラーは単純なパスワードミスだけでなく、アカウントロックやMFA未承認など複合的な要因で起こることもあります。
入力内容を再確認し、どうしても繋がらない場合は管理者にアカウント状態を確認してもらいましょう。
4、証明書エラーや期限切れ
GlobalProtectでは、通信を安全に行うためにSSL証明書を使用してサーバーとの接続を暗号化しています。
そのため、証明書の期限が切れていたり、破損・信頼エラーが発生している場合、VPN接続が確立できません。
特に、企業や学校のVPNサーバーでは定期的に証明書の更新が行われており、ユーザー側の端末に古い証明書が残っていると「証明書が信頼できません」「接続に失敗しました」といったエラーが表示されます。
対処法
- 証明書の有効期限を確認する
→ GlobalProtect接続時に表示される警告メッセージで「期限切れ」や「失効」と出ていないか確認します。 - 管理者から最新の証明書を再インストールする
→ VPN接続先の企業・学校が発行した最新証明書を再取得してインストールします。 - Windows/macOSの「証明書ストア」を確認する
→ 古い証明書が残っている場合は削除し、正しい証明書を登録します。 - 「証明書が信頼できません」と表示された場合
→ 証明書を右クリックして「信頼済みルート証明機関」に追加することで解決することがあります。 - セキュリティソフトの干渉を確認する
→ 一部のウイルス対策ソフトはSSL証明書を自動検証する機能があり、VPN通信をブロックすることがあります。セキュリティソフトを一時的に停止して試すのも有効です。 - PCの日時設定を確認する
→ システム時刻がズレていると、証明書が有効であっても「期限切れ」と誤判定されることがあります。

証明書エラーはユーザー側だけでなく、サーバー管理者側の更新ミスで起こることもあります。
複数の端末で同じエラーが出ている場合は、システム管理者にサーバー証明書の状態を確認してもらうことが最も確実です。
5、DNS設定の不具合
GlobalProtectが接続できない原因として意外に多いのが、DNS(ドメインネームシステム)設定の不具合です。
DNSは、ポータルアドレス(例:vpn.company.co.jp)をIPアドレスに変換する役割を持っています。
この仕組みが正しく動作していないと、入力したサーバー名を正しく認識できず、「サーバーに到達できません」「ポータルを解決できません」といったエラーが表示されます。
特に、自宅やカフェなど異なるネットワークに頻繁に切り替えるユーザーでは、DNSキャッシュの影響で古い情報を参照してしまうことがあり、VPN接続が失敗することがあります。
対処法
- DNSを自動取得に設定する
→ ネットワーク設定で「DNSアドレスを自動的に取得」に設定し、固定設定を解除します。 - 一時的にGoogle Public DNSを使用する
→ DNSサーバーを「8.8.8.8」または「1.1.1.1」に変更して接続を再試行します。(企業環境の場合は事前に管理者に確認) - DNSキャッシュをクリアする
→ コマンドプロンプトで以下を入力:ipconfig /flushdns
これにより古いキャッシュ情報がリセットされ、正しいサーバー情報を再取得します。 - VPN接続後に名前解決できているか確認する
→ コマンドプロンプトで nslookup vpn.company.co.jp を実行し、IPが返ってくるかを確認します。 - ルーターやPCを再起動する
→ ネットワーク再起動でDNS設定が初期化され、正常に動作することがあります。 - 企業独自のDNSを利用している場合は管理者に確認
→ 社内専用VPNでは特定のDNSサーバーが設定されていることが多く、外部DNSを使うと接続できない場合があります。

DNSの設定不具合は、見落とされやすいものの接続トラブルの大きな原因のひとつです。
まずはキャッシュのクリアと自動設定の確認から行うことで、多くのケースは改善します。
6、GlobalProtectクライアントのバージョンが古い
GlobalProtectが接続できない原因としてクライアントソフトのバージョンが古いこともよくあります。
VPNはサーバー側とクライアント側のバージョンが適切に対応していないと認証や暗号化通信に失敗することがあります。
特に企業でサーバーが最新バージョンにアップデートされた際、ユーザー側が古いクライアントを使い続けていると「接続に失敗しました」「バージョンが一致しません」といったエラーが発生します。
対処法
- 最新バージョンのGlobalProtectをインストールする
→ 公式サイトまたは会社のIT部門が配布しているインストーラーから最新版を入手します。(自己判断で旧版を再利用せず、必ず管理者配布版を使用するのが安全です) - 旧バージョンをアンインストールしてから再インストール
→ 上書きインストールでは不具合が残る場合があるため、一度完全に削除してから再インストールします。 - OSとの互換性を確認する
→ WindowsやmacOSのアップデート後に古いGlobalProtectが動作しなくなることがあります。サポート対象のバージョンを確認し、OSも含めて最新化しましょう。 - 自動アップデート機能を有効にする
→ 環境によってはGlobalProtectが自動的に更新される設定があります。設定画面で有効になっているか確認します。 - 管理者が定めた推奨バージョンを使用する
→ 企業環境では、特定のバージョンのみ接続許可されていることがあります。「社内VPN利用ガイド」やITサポートからの案内を確認してください。 - アップデート後はPCを再起動する
→ 新しいクライアントが正しく動作するために、再起動で設定を反映させましょう。

クライアントのバージョン不一致は見落としがちですが、接続エラーの大きな原因のひとつです。
定期的に更新を行い、常に最新の状態を保つことで、安定したVPN接続が可能になります。
7、セキュリティソフト・ファイアウォールによるブロック
GlobalProtectが接続できない原因としてセキュリティソフトやWindowsファイアウォールによる通信ブロックも非常に多いケースです。
ウイルス対策ソフトや企業向けのセキュリティポリシーでは、外部サーバーとの暗号化通信を「不審な接続」と誤判定して遮断することがあります。
その結果、GlobalProtectがVPNサーバーに接続できず「接続に失敗しました」「タイムアウトしました」といったエラーが表示されます。
特にWindows Defender・ウイルスバスター・ESET・Nortonなどの常駐保護が有効になっている環境では注意が必要です。
対処法
- セキュリティソフトを一時的に停止して接続テストを行う
→ 一度保護機能をオフにしてGlobalProtectが接続できるか確認します。接続できた場合、ソフトが通信を遮断している可能性があります。 - GlobalProtectを「信頼済みアプリ」として登録する
→ セキュリティソフトの設定画面から「例外」「除外リスト」「許可アプリ」などにGlobalProtectを追加します。 - Windowsファイアウォールの設定を見直す
→ 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」→「アプリまたは機能をWindowsファイアウォールを通じて許可する」から「GlobalProtect」「PanGPA」「PanGPS」にチェックを入れます。 - 企業ネットワークを利用している場合は管理者に確認
→ 管理ポリシーで特定のポート(443など)が制限されている可能性があります。
その場合は社内IT部門で解除や許可設定を行う必要があります。 - VPN通信を監視する拡張機能やソフトを無効化する
→ 一部のブラウザ拡張機能(セキュリティ強化・プロキシ制御系)が干渉している場合もあります。 - 接続確認後は保護機能を必ずオンに戻す
→ 一時的に無効化したセキュリティ機能は、接続確認後に必ず再有効化しておきましょう。

セキュリティソフトが通信をブロックしている場合、設定を見直すだけで接続が回復することが多いです。
ただし、企業環境ではポリシーによりユーザー側で変更できない場合もあるため、その際は管理者に「VPNがセキュリティ制限で遮断されている可能性がある」と伝えましょう。
まとめ
GlobalProtectが接続できないときは、ネットワーク・認証・証明書・設定のいずれかに問題があることがほとんどです。
まずは基本的な確認として、
- Wi-Fiやルーターを再起動して通信を安定させる
- 正しいポータルアドレスと認証情報を再入力する
- VPNクライアントや証明書を最新の状態に保つ
といった手順を一つずつ試してみましょう。
また、セキュリティソフトやファイアウォールが通信をブロックしている場合もあるため、
一時的に保護機能をオフにして原因を切り分けることも有効です。
それでも改善しない場合は、IT管理者にログ情報とエラーメッセージを共有し、システム側の設定やサーバー証明書に問題がないかを確認してもらいましょう。
VPN接続は安全性が高い反面、わずかな設定ミスでもエラーが出やすい仕組みです。
正しい手順で確認していけば、ほとんどの接続トラブルは自力で解消できます。
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ネットワークの不安定さは最も基本的かつ頻繁に発生する原因です。
まずは通信をリセット・安定化させることで、多くの接続エラーは解消されます。