「ExpressVPNはポートフォワーディング・ポート開放に対応している?」
そんな疑問を持っている方は多いでしょう。
ポートフォワーディングとは、外出先から自宅や会社の端末・デバイスに直接通信する機能です。
例えば、
- 外出先から自宅PCにリモート接続したい
- 自宅のゲームサーバーに友人を招待したい
- トレント(P2Pファイル共有)でアップロード速度を改善したい
といったメリットがあります。
この記事では、ExpressVPNにおけるポートフォワーディング・ポート開放の対応状況を解説してきます。
ExpressVPNはポートフォワーディング・ポート開放に対応してる?
先に結論を言っておくとExpressVPNはポートフォワーディング・ポート開放に対応しています。
ただし、
- ISPがポートフォワーディング・ポート開放に対応している ※通常、キャリアグレードNATを使っているISPには非対応
- ExpressVPN対応のルーター(ExpressVPN Aircove、Linksys WRT1200ACなど)を使っている
といった条件を満たしている必要があります。

通常のExpressVPNアプリは、ポートフォワーディング・ポート開放非対応です。
対応ルーターについても日本で人気の高いBUFFALO、NEC、ELECOMといったルーターでは、ポートフォワーディング・ポート開放できません。
注意点
ポートフォワーディングとは、「このポート番号を使ってこの機器にアクセスしてもいいですよ」と入口を開けることを意味します。
これは、便利な半面、悪意のある第三者からの攻撃対象にもなりうるということです。
具体的には、
- 未設定の機器やソフトウェアの脆弱性を狙った攻撃
- ブルートフォース攻撃(パスワード総当たり攻撃)
- マルウェア感染
といったセキュリティリスクがあります。

ExpressVPNでポートフォワーディング・ポート開放する際は、必要最低限のポートのみ開放するようにしましょう。
ExpressVPNでポートフォワーディング・ポート開放するための設定・手順
ExpressVPNでポートフォワーディング・ポート開放するための設定・手順は、次のとおりです。
ルーター管理画面にログインする
Webブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome、Safariなど)を起動してからアドレスバーに「192.168.1.1」または「expressvpnrouter.com」と入力してアクセス。
管理者パスワードを入力してログインします。
新しいルールを追加する
「詳細設定」→「ポートフォワーディング」→「Add New Rule」の順にタップします。
必要事項を入力する
必要事項を入力してから「Save」をタップすれば完了です。
Description (説明) | 分かりやすい名前を入力します 例:Remote Phone |
Device (デバイス) | リモートでアクセスするデバイスを選択します 例:iPhone |
Internal Port (内部ポート) | 1~65,535の間で数字を入力します |
External Port (外部ポート) | 1~65,535の間で数字を入力します |
Protocol (プロトコル) | 使用したいプロトコルを選択します 例:TCP |
最後に
今回は、ExpressVPNのポートフォワーディング・ポート開放について詳しく解説しました。
ポートフォワーディングは、トレント(P2P)通信の効率化やリモートデバイスへのアクセスなど、さまざまな利便性があります。
ただし、セキュリティリスクや匿名性の低下など問題もあり、設定ミスを防ぐために慎重な作業が要求されます。
通常のVPNは、すべての通信を暗号化してカプセル化することから外部から接続できません。
ポートフォワーディングを活用すれば、特定のポート番号を用いて特別な入口を設けることが可能です。