ExpressVPNをLinux(Ubuntu、Raspberry Pi)のセットアップ方法・使い方

「ExpressVPNをLinuxで使いたい」

そんな方は多いでしょう。

しかし、Linuxは、ターミナルを利用してインストール・セットアップする必要があることから、手順が若干ややこしくなっています。

この記事では、ExpressVPNを(Ubuntu、Raspberry Pi)にインストール・セットアップする方法・使い方を分かりやすく解説していきます。

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Linux版ExpressVPNアプリのセットアップ方法

さっそく、Linux版ExpressVPNアプリのセットアップ方法を解説していきます。

なお、次のLinux OSに対応しています。

  • Ubuntu 10以上(ウブントゥ)
  • Debian 24.04以上(デビアン)
  • Fedora 30以上(フェドラ)
  • Arch 最新版(アーチ)
  • Raspberry Pi 64ビット(ラズベリーパイ・ラズパイ)
  • Mint 20以上(ミント)
ExpressVPNの登録・契約方法

ExpressVPNの登録・契約は、ExpressVPN公式サイトから行うことが可能です。

なお、ExpressVPN公式サイト経由で契約しないと割引率の高い長期プランや30日間返金保証を受けられないので注意しましょう。

関連記事:ExpressVPNの契約・登録方法

STEP

マイアカウントにログインする

ExpressVPN公式サイトに移動してから上部メニューの「人のアイコン」からマイアカウントにログインします。

STEP

Linuxを選択する

ExpressVPNのマイアカウントが開いたらサブスクリプションの項目にある「Linux」をタップします。

STEP

インストーラーをダウンロードする

「ユニバーサルインストーラーをダウンロード」をタップします。

STEP

アクティベーションコードをコピーする

先ほどのページの設定とインストールの項目にあるアクティベーションコードをコピーします。

STEP

ターミナルを起動する

Linuxでアプリケーションメニューから「Terminal(ターミナル)」を検索して起動します。

※Ctrl + Alt + Tのショートカットキーで起動することも可能です。

STEP

アクティベートする

次のコマンドを実行します。

expressvpnctl login xvtokenfile

その後、アクティベーションコードをペースト(貼り付け)してからEnterキーを押せば完了です。

ExpressVPN改善のために匿名化された診断レポートを共有するかどうか聞かれます。

受け入れる場合は「Y」、受け入れない場合は「n」を入力しましょう。

Linux版ExpressVPNアプリの使い方

ここからは、Linux版ExpressVPNアプリの使い方を解説していきます。

なお、アプリの機能とコマンド一覧は、次のコマンドで確認できます。

expressvpnctl -h

基本のコマンド

ExpressVPNの基本的なコマンドです。

VPN接続(スマートロケーション)

ユーザーの現在地やインターネットの使用状況に基づいて、最速で最も安定したVPNサーバーに接続するコマンドです。

expressvpnctl connect

国・都市を選択してVPN接続

国・都市を選んでVPNサーバーに接続するコマンドです。

expressvpnctl connect "[LOCATION]"

例えば、ドイツのフランクフルト-1に接続する場合は、次のコマンドです。

expressvpnctl connect "Germany - Frankfurt - 1"

国・都市のリストは、次のコマンドで確認できます。

expressvpnctl get region

VPNを切断

VPNを切断したい場合は、次のコマンドを実行します。

expressvpnctl disconnect

VPNプロトコルの変更

ExpressVPNのVPNプロトコルを変更するためのコマンドです。

Lightway – TCPに切り替えるコマンドです。

expressvpnctl protocol lightwaytcp

Lightway – UDPに切り替えるコマンドです。

expressvpnctl protocol lightwayudp

OpenVPN – TCPに切り替えるコマンドです。

expressvpnctl protocol openvpntcp

OpenVPN – UDPに切り替えるコマンドです。

expressvpnctl protocol openvpnudp

自動接続に切り替えるコマンドです。

expressvpnctl protocol auto

各種機能のコマンド

ExpressVPNが提供する各種機能を利用するためのコマンドです。

Network Lock(キルスイッチ)

Network Lock(キルスイッチ)とは、勝手にVPN接続が切れたときに自動的にインターネット接続を遮断する機能です。

Network Lock(キルスイッチ)は、初期設定で有効になっています。

無効にするためのコマンドです。

expressvpnctl set networklock false

再接続するためのコマンドです。

expressvpnctl set networklock true

スプリットトンネル

スプリットトンネルとは、選択したアプリのみをVPN接続できる機能です。

有効にするためのコマンドです。

expressvpnctl set splittunnel true

VPNを使用しないアプリの追加は、次のコマンドです。

expressvpnctl set split-app bypass[ROUTE TO FOLDER WHERE THE APP IS LOCATED]

VPNを使用するアプリの追加は、次のコマンドです。

expressvpnctl set split-app vpn[ROUTE TO FOLDER WHERE THE APP IS LOCATED]

例えば、FirefoxをVPN接続から除外したい場合は、次のコマンドです。

expressvpnctl set split-app bypass:/usr/lib/firefox/firefox

スプリットトンネルのルールを削除する場合は、次のコマンドです。

expressvpnctl set split-app remove[ROUTE TO FOLDER WHERE THE APP IS LOCATED]

高度な保護

広告、悪質なサイト、トラッカー、アダルトサイトをブロックするコマンドです。

まずは、VPNプロトコルを自動またはLightwayに変更します。

すべての高度な保護を有効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAll true

すべての高度な保護を無効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAll false

広告ブロックを有効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAds true

広告ブロックを無効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAds false

悪質なサイトのブロックを有効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockMalicious true

悪質なサイトのブロックを無効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockMalicious false

トラッカーのブロックを有効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockTrackers true

トラッカーのブロックを無効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockTrackers false

アダルトサイトのブロックを有効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAdult true

アダルトサイトのブロックを無効にするコマンドです。

expressvpnctl set blockAdult false

アプリのアンイストール

Linux版ExpressVPNアプリをアンイストールするためのコマンドです。

アプリのインストールファイルを見つけてから次のコマンドを実行します。

expressvpn-uninstall.sh

最後に

今回は、Linux版ExpressVPNアプリのインストール・セットアップ方法を解説しました。

Linuxは、Windowsのように実行ファイル(.exe)を起動してインストールするのではなく、GUI上でコマンドを入力するターミナルによる操作が一般的です。

ExpressVPNアプリのインストールは、比較的簡単にはなっていますが、慣れていない方にとっては一苦労です。

本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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